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従業員の給与を一律5%カットする方針を固めた日本航空(JAL)。関連の資料をペラペラめくっていたら、意外なことに気が付いた。花形職業の代名詞ともいえるキャビンアテンダント(CA、客室乗務員)の年収が想像していたよりも低いのだ。このギャップの背景にあるものは-。

 日本航空インターナショナルの有価証券報告書(2006年4月1日から07年3月31日)で職種別の平均年収をみると、機長などの運航乗務員は約1965万円で弁護士や医者並みの高水準。経理などの地上社員も大手企業の管理職並みの約808万円だが、CAは約677万円とかなり低いのだ。

 ライバルの全日空(ANA)をみても、やはりCAの平均年収は低い。運航乗務員が約2107万円、事務を担当する一般従業員が約782万円なのに対して、CAは約464万円となっている。

 CAといえば、容姿端麗で有名人と結婚するケースも多く、待遇もかなりよかったはず。なんで給与水準が下がったのか。航空関係者はこう解説する。

 「1990年代初めにバブル経済が崩壊して以降、航空会社も人件費圧縮が至上命題となり、聖域なきリストラの風潮が広がった。その影響をモロに受けたのがCAだ。新卒採用で入社3年間は契約社員とするなどして、給与水準をグンと抑えている」
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